38、 庭の夏の花たち(2)^シャクヤク、ノコギリソウ、翁草 |
おなじく白のノコギリソウ。葉がのこぎりのようでその名を持つ。この草は自然発生というかどこからか飛んできてそのまま庭に居座り広がっていった。匂いは悪いが虫除けになるのでほってある。
山形から東京に出てきた斉藤茂吉が、ふるさとの花としてこよなく愛した翁草、時々びっくりする程に鮮烈な赤である。シアトルのわが庭にはこれが群生していたので、自分たちにはシアトルの花というか、10年に及ぶシアトル生活の思い出の花の一つ となっている。
翁草を詠う
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海を超へ
持ち帰りし種ひと粒よ
いまを盛りとまっかかに燃ゆ
290
田舎出ず茂吉の愛せし翁草
深き紅なり
ふるさと恋しや