793、蝉しぐれの夏来る |
リラ冷えの時季は過ぎゆき
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2021年 06月 11日
札幌は少し肌寒いリラ冷えを過ぎ、この週末から急に気温が上昇し、6月11日にはついに30度を超すようになった。
この夏の訪れとともに始まるのが、ニセアカシアの甘い香りが広がり、緑の深まった宝来山辺りになり響く蝦夷ゼミの大合唱である。まだ早朝なのに、ジージー.ギーギーという連続した鳴き声に時折アキュンという高い音がシャープ記号のようにまざってくる。まさに蝉しぐれである。こんなにたくさんが激しく鳴いているのに、じつは蝦夷ゼミの姿はまだみたことがない。 3169 リラ冷えの時季は過ぎゆき 蝉しぐれ じい、じい、じいと夏のおとずれ The season of Lilac Cold has passed In the nearby forest we hear Semi Shigure, cicada chirps, everyaround The sound of Ji-Ji-Ji is overwhelming 早朝、大手鞠の咲く畑ごしに宝来山からきこえてくる蝉しぐれ 蝦夷ゼミの学名は Lyristes Japonicus。Lyristesはギリシャ語で竪琴の奏者の意味だと言う。竪琴というにはすこしにぎやかすぎる音色だが、、セミの地上での命はとても短いし、そのたった一日の短い命を、その命の尽きるまで燃やして、交配する相手を呼び寄せる必死の叫び声なのだろう。 この蝦夷セミの鳴く声を聞くと、いつも、かって太平洋を渡る飛行機のなかで観た藤沢周平の「蝉しぐれ」という映画の一場面を思い出す。情感あふれるストーリの展開のなかで、陰謀で切腹させられた父親の遺体をひきとり、大八車に乗せ、主人公の少年が運んでいく。夏の蝉がしぐれのように一斉に鳴く中を涙を抑えながら運ぶあの場面である。 藤沢周平の小説「蝉しぐれ」は何度か映画化されたようだが、自分には最初の染五郎と木村佳代の演じたものが一番心に残っている。互いに幼い恋ごころを抱いていた少年と少女が、藩政に翻弄されながら互いに成人になってふたたび全く違う境遇、身分でめぐり会うという藤澤らしいペイソスを醸し出した時代劇の秀作である。 それはとにかく、この蝦夷蝉の鳴き声は、札幌の夏の到来を告げている風物詩となっている。このまま暑くなるのかな? 今年、ブドウ棚広げた手前のスチューベン、たくさん花を付けた、たくさん採れそう
by yasuiga4519h
| 2021-06-11 16:50
| 札幌の風物
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